(2022/7/4 加筆修正)
なんでこんなに政治に興味ないか?、なんでこんなに政治に興味ない人が多いのか?
これ、答えはとても簡単なんです。
「誰も教えてくれなかった。むしろ、教えないようにしていたフシがある」
ぶっちゃけコレです。
思い出してみてください。18歳または20歳になるまで、「政治の事を教えてくれた」人っていましたか?
ネットでもテレビでも若者の政治離れや、行かない理由などを挙げ、「どうすれば選挙にいってくれるようになるか?」なんて議題でトークをし、自治体が若者を小馬鹿にしたようなPR動画を流していたり、とにかくに有名人が選挙に行くように促したり、何か特典を付ければとかおかしな話されることがありますが、そのほとんどが根本的な問題に触れません。
▼6年前の動画:東京都選挙管理委員会事務局が作って炎上した動画
流石に今はこんな動画出すとこないですが、カシコイオトナタチの視点からは、これを見て若者は選挙に行くと思っていたワケです。中々馬鹿にされてますよね。にしてもペコリュウ若いw
話を戻して、政治に関心があるご家庭で育つとそうでもないのですが、一般的には親も学校の先生も、自分より先に生きている多くの人は政治について教えてくれません。
また、政治について聞いても、まともな回答が帰ってきません。
ワタシの親もそうでしたが、両親ともども政治の話をしたことはありませんでした。
その人が政治について考えているかどうか?
それは、
「あなたの支持政党は?」
「その政党を支持する理由は?」
「支持しない政党は?」
「その政党を支持しない理由は?」
この質問してもらうだけで、簡単にわかります。
逆に、この答えを明確に持っている人は「まずは政治に関心がある人」になります。
ただ、ご家族が政治に関心があったとしても、結構「支持政党一色」の考え方であることが多く、学校の先生も結構片方に寄っている先生が多いので、「政治そのもの」について教えてくれる人って中々いないのですよね。
※学校の先生などは、国旗掲揚・国歌斉唱の時に起立しない先生に話を聞くと、比較的ゴリゴリに片方の正当性だけを聞かせてくれると思います。
また、特定政党の支持層も、比較的同じような感じになることが多いです。(●明党とか共●党とか。でも、付き合いで仕方なくって人も多いですよね)
ちなみに、現在の教育現場(戦後以降って言った方が良いかな)は「教育」と「政治」は別のモノとして考えるようになっているようで、「教育」の中では「政治」をなるべく教えないようにしている模様です。理由は「戦前は政治と教育が一体となって軍国教育をしてしまい、結果として侵略行為をしたから」だそうですが・・・それは特定方向の思想だけ教育の中に取り込んだからであって、きちんと「政治」と言うもの自体を教えればよいのになと思いました。
なので、こればっかりは現状のこの国においては、自分で色々と調べて学ぶしかないと思っていますし、ちゃんと「政治って何なのか?」「選挙って何なのか?」「民主主義って何なのか?」「政党って何なのか?」等々について、家庭や教育現場で教えていけるような国にしていく必要性を感じています。
「政治の結果=自分の将来」なのに、無関心なのはおかしくないか?
政治について語ると、この国ではなぜか変な人・怖い人に見られますが、政治判断で下される一つ一つの結果は、自分の生活に大きく影響を与えます。
つまり、政治とは自分事・・・・それも結構大きな自分事なんですよね。
「政治には無関心でいられても、政治と無関係ではいられない」と言う言葉があるのですが、まさにコレです。
某大作漫画の大魔王の言葉を引用すると「知らなかったのか?政治からは逃げられない」です。
最初は何のことかわからないことだらけだと思いますが、1日ちょっとだけでも良いので、そう言う話に触れてみる習慣をつけてみてください。
ゲームやアニメと同じ、これも毎日1つずつの積み重ねなので、少し触れる時間を作っていくだけで、色々と、見えてくるものがありますよ。
「政治に興味がない」国の現状と「政治に興味しかない」国の現状
これについては物凄くわかりやすいデータがあります。
国別の国民幸福度と日本国における若者の意識調査のデータです。
■ ロイター通信:世界の幸福度ランキング/2020年の国連レポート1位:フィンランド/62位:日本
■ 内閣府:今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~(平成26年)
※幸福度以外のデータも見てみてください。中々の惨状ですよ。
この2つのデータは、集計年が異なるので違いは出るのでしょうが、大筋を説明するには充分なデータです。
日本の幸福度ランキングはハッキリ言って低いです。
世界第3位の経済大国で暮らしている国民の幸福度にしては低すぎます。
その下を見てみると、国民に自由がないゴリゴリ社会主義の国や、経済破綻した事のある国、政治的弾圧を受けているような国・地域、発展途上国が並んでいます。
社会主義の国は、大半の国民は政治参加できませんので、支配者層だけが良い思いをする国になる傾向が強く、国民幸福後は低くなる傾向にあります。もしくは、国の監視が強烈なので、「幸せです」とウソ回答をする場合が多くあります。
経済破綻した国はそもそも国としての自立が無理なので、助けてもらっている他国の影響を受けますし、国民全体が困窮するので、国民幸福後は低くなる傾向にあります。
政治的弾圧を受けていると・・・言うまでもないですね。国民幸福後は低くなります。
発展途上国も・・・言うまでもないですね、国民幸福後は低くなる傾向にあります。
ちなみに、10年くらいまでに「ブータン」と言う国の国民幸福度がかなり高く「幸せの国」なんて呼ばれていましたが、今はランキングに乗らない状態になったりしています。
これ、理由を調べてみたのですがその理由が本当なら中々考えものですよ。
理由:他国からの情報が入ってきて、自国がいかに貧しい国かと言うことを客観的に見せつけられ、国民幸福度が下がった。
文明進化も良し悪しですね。ある意味ですが、こういう事を知ってしまうと、日本はこの際、鎖国して農耕民族に戻り、他国はガン無視を決め込んだ方が「国民幸福度」って点では改善するんじゃないでしょうか。。。(現状だと他にいろんな問題が出てきますけど。)
で、です。
このデータと直接的に関係しているかどうかは立証できないのですが、ノルウェーやスウェーデンでは、小さい頃から政治に対する教育がしっかりと行われ、家族内でも支持政党が違うことは当たり前で、家族や友達と政治議論するのも当たり前。なんなら、授業で政治ディベートなどもあり、学校の備品や設備を購入する際などでも、学生が議論して投票を行い、決定するような国になっています。
「メディアはウソをつく」なんてことも教育現場で教えているようです。
結果、選挙投票率は90%前後と国民の政治参加の割合は世界トップクラスです。
そりゃ、これだけ多くの国民が政治に関心を持って選挙に行けば、政治家は国民に対して強い責任を持たないと、スグに引きずり降ろされてしまいますので、常に真剣にならざるをえません。
また、国民側も自分たちの決断で政治が決定している実感をえられますので、その結果を受け入れて悪い点は皆で考えて改善し、良かった点は皆で共有して喜び、常にある程度一丸になって良くなっていくように改善していけますので、幸福度は上がります。国民一人一人が非常に自立した考えを持っているようですね。
ちなみに他の上位国の投票率も調べてみると・・・
ノルウェー・・・約8割前後
デンマーク・・・約8割強
スイス・・・約4割強(低いですが、色んなことで投票が行われ、国民から憲法改正などの発議を行うことできる、直接民主制を敷いています)
アイスランド・・・8割前後
ノルウェー・・・8割前後
オランダ・・・8割前後
スウェーデン・・・8割前後
日本・・・5割前後
一方で我が国。
若い頃から政治に触れることはほぼ皆無。家庭状況等によって一方的な政治観を学ぶことが多く、「政治全体」を学べないので偏る人はとことん偏る。
しかも、この30年は物心ついた時から不況が続き、情けない政治家のやりとりや不祥事、国が良くなっていない現状を常に見せつけられ続けているうえ、政治については学ばせない。
これで、18歳になったら「ハイ、投票に行ってください」。
・・・そりゃ投票無理です。どこに投票してよいかわかりませんし、投票する意味も理解が薄くなります。
その結果、多くの人が日本をこの状況にしている自民党に「無難」に投票って仕組みとなります。
また、自分たちで政治を決めているワケではないので、どこか無責任で他人事になってしまいます。
しかも、国政選挙の投票率は50%前後。そしてこの「投票率50%」の中のさらに50%の人が自民党に投票していると言われていますので、有権者の25%程度しか支持していない政党が、ずーっと日本の政治を担っているワケです。
さらに言わせてもらうと、この25%のうち、実際に自民党に対して「明確な支持理由を持って積極的に」投票している国民は・・・・全体の何%いるんでしょうね?
日本の政治は、この25%より明らかに少ないパーセンテージの人によって動かされています。
そりゃぁ・・・、政治家はその人たちだけのために政治をするワケですので、大多数の国民に対して不利益になることでも平気でしますし、それ以外の政党を支持する国民や自民党に投票するかわからない無党派層には投票してほしくないでしょう。
この結果、若者が将来に希望を持てない・自信が持てない。幸せを感じられない社会が構築されていきます・・・・・・。
以上、今回は「なぜこんなに政治に興味がないのか?」と、「興味がある国と興味がない国の状況」についてお話しました。
ワタシの主観が大いに入っていますし、データのツギハギも明確に関連性があるとはされていないものですが、データだけを見たとしても・・・・考えるところは少なからず出てくるのではないでしょうか?
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