まずはスタジオの解釈から・・・
スタジオ作りにあたって考えたことは、このスタジオがアナログなものかデジタルなものか?って点からでした。
ようは、背景のディスプレイが電子チックな壁紙で、テイルスパッドを模した巨大な特注ディスプレイを壁に固定している代物なのか、グリーンバックなどの今多く用いられている撮影テクニックを駆使して映像として映し出しているだけなのか?って点でした。
で、これを考えた際に、テイルスの場合、意外とアナログな技術を使っていることが多いので、「巨大壁掛けディスプレイ」を採用しました。(それに、こっちの解釈でないと、そもそも作れないって言うご都合主義もありますw)
でも、エッグマンもそうなのですが、2人とも映像系技術に関しては、どちらかと言うとローテク技術を採用してる場合が多いですよね。エッグマンについては時々3D立体映像を使いますが、彼の技術力ならとっくに仮想現実や3D立体映像を使ったエネミーを開発していてもおかしくないのに、未だにリアルロボットを駆使。仮想現実・拡張現実についてもファントムルビーを用い、何か特殊な力的な扱い方で利用している・・・。
まぁ、これはエッグマンの科学者としての理念みたいなモノだと思いますが、テイルスについても結構、メカやマシンなどはあるけど、こう言った類の発明はあまりみかけないですよね。
ま、こんな感じの発想からスタートしていました。
床・小物類
とても細かいものが多いですが、テイルスの「賢いんだけど、どこか年相応の子供感」を出すにはこういうモノがいるよな~とか、何も無いと寂しいよな~とか考えていたら、ちょっとだけ作るものが増えましたw
床
床は木板を採用。
スチレンボードには塗装しやすいようにジェッソで下地を塗り、乾燥させて床と同じような色を下塗り。
工作用の木板をサイズカットしたものを床板として仮設置してみます。
サイズ感に問題がなかったので、床の色と同じような色を下塗りし、床板を木工用ボンドで貼り付け。その後に不調部分をカットして、100均の水性ニスを塗って完成です。
台本
壁紙背景の印刷あまり部分を切り取り、表紙・裏表紙に。コピー用紙を小さくカットして糊付け。これで本の中身が出来上がり。
後は表紙・背表紙を塗装してロゴマーク入れ。
作業メッチャ細かいです。
で、この2つのパーツを本と同じように接着して、開いているページになんとなく文字っぽいものを書き込んで完成です。
テイルスパッド
サイズ感に合わせてスカルピーで造形したものを焼成。
これをやすりで削ってなるべく良い形になるように修正して、持ち手や上下など、グレー部分をマスキングテープで保護。で、塗装開始。
立てかけようの土台はオマケで制作。
今回は持ち色の都合上、オレンジ部分とグリーン・グレー部分で使用する塗料が変ってしまったので、最後に光沢処理で表面保護して仕上げです。
ラグマット
ディスプレイへの塗装で作った型を流用して、100均フェルトを切り抜き。
丸型と尻尾部分をそれぞれ作り、布用接着剤で接着して完成。
これ、公式さんで製品化されないかなぁ・・・。
レンチ・スプレー・謎のリモコン
全てスカルピーで造形したものを塗装しただけの代物。
リモコンの細い部分は針金。スプレーの帯は、マスキングテープを塗装したものです。
机
制作工程の写真撮り忘れてたw
床板で使った工作用木版をカット。足部分は工作用木版とは別で購入した、これまた工作用角材をカットして使用。
これを組み立て、床材と同じ水性ニスで塗って完成。
採寸が甘いのと、水性ニス塗装の影響で、机の天板が反っちゃいましたw
テイルスチューブ・ディスプレイ
まずはスチレンボードを必要サイズにカット。床用と背景用の2枚、同じサイズで切り抜き。続いて、色んな幅のマスキングテープを使って壁側のレイアウトを決定。
立体的に見せるため、ガイドラインのサイズを基にして、ディスプレイ・下段のミュージックバー・右上のチャットメッセージボードを作ります。
背景画像はデジタルチックだったので、素材サイトでそれっぽいモノを購入し、感熱紙に印刷したものをスチレンボードに張り付け。これで壁紙は完成。
続いて巨大ディスプレに塗装。
グレー部分については事前にマスキングテープで保護し、画面とフレームをアクリルガッシュで塗装。画面に塗るのは、この上に張り付けるディスプレイの下に見える色が白だと違和感出るので、あえて塗装。
ディスプレイの制作。
感熱紙に薄くジェッソを塗り、その上からアクリルガッシュで塗装。
見ていると、一枚一枚微妙に色が違っていたり、グラデーションがかかっていたりするので、なるべく再現するように意識して塗装。
そしてここからが本丸。
ディスプレイ面と同じサイズに切り抜いた感熱紙に、テイルスのロゴマークを書き込み、これをくりぬき。尻尾のカーブは採寸と、画像に映っている太い針金でラインを調整したものを使い、バランスを見て再現。
これでディスプレイとロゴマークの型ができました。
ディスプレイの上にくりぬいた型を置き、それぞれの色を置いていきます。
一応、くりぬいたラインを下絵としてうっすらと書いていますが、これを強く書き過ぎると塗装を厚塗りしないといけなくなるので、なるべく最低限にかつ薄く書きます。
で、塗り終わったら乾燥させて、型を取り外します。
さぁ、どんどん形になっていきます!
ロゴのフチラインを極細筆で塗装。はみ出したら終わりなので、塗る時は息を止めます。で、これが完成したらテイルスの(自分でスプレー書いた設定)どっかわフェイスと個性的な文字を下書き。
ここは流石に、公式さんの画像をサイズ感に合わせて感熱紙に印刷したものを使用。
必要部分をデザインナイフでくりぬいて型をつくり、下書きに使用しました。いわゆるトレースです。
続いてこれを、ロゴのフチ塗装と同じように、極細筆で、なるべく再現度を上げるように塗っていきます。これまたはみ出したらほぼ終了なので、息止めながら塗ってますw
※多少のはみだしなどは、デザインナイフ等でこそぎ落とせばとれるのですが、あまりやりすぎると下の塗装面なども削ってしまうので、あまり失敗はでいない・・・。
これをディスプレイにはめ込むと・・・下画像のような感じになります。
※持ち手部分等はマスキングテープを外し、グレーで塗装。
これでかなり雰囲気出てきましたね!
ディスプレイ上につける小物諸々の制作。
「TAILS TUBE」のテキストロゴと尻尾ロゴ。テキストロゴはこれまたくりぬき画像を使って下地は作りますが、サイズが小さいのでスチレンボードのへ転写・くりぬきしたり、フォントの形を調整したり、さらに塗装したりと細かい作業に苦労しました。
※画像下、尻尾アイコンについては塗装前。
ある程度のパーツができたので、ディスプレイとチャットボードを背景に接着。
こちらもディスプレイと同じように、スチレンボードを切り抜いたものに塗装したものです。
で、ディスプレイ部分には感熱紙をサイズカットしてはめ込み。画像だとわかりづらいのですが、ディスプレイ独特の光沢感があります。
続いて、イヤホンのコード部分を適当にカットし、保護部分を露出させ、これをブルーに塗装。
※一緒に台本塗ってますw
これをサイズカットして、なるべく再現度が高くなるように接着。
感想前もうひといき!
チャットボード上とディスプレイ上に設置されている小物類。チャットボード上のものは、この上の画像にちょいと乗っけてます。このあたりについては、スチレンボードで作ろうとすると、細かすぎて素材がグチャってなるので、仕方なしにスカルピーで造形し、それぞれ塗装。
素材を置いている工作ボードのメモリが1cm × 1cmですので、メチャメチャ小さいことが見て取れると思います。
ある意味、これに一番苦労させられましたw
で、これをあるべき場所へ設置。
いよいよ大詰め!
ディスプレイフレームにあるスピーカー部分は、これまた感熱紙にマスキングテープを貼り、寸法を調整して穴をあけます。で、これを型としてフレームの穴を開ける位置に設置し、型どおりに穴あけ。で、仕上げに油性マジックの細い方で黒塗りして完成。
地味ですが、バランス崩れるとメチャクチャカッコ悪くなりますので、要注意でした。
ラスト!
フレーム上下にマスキングテープを貼り、定規で丸をつけるところに点打ち。
その点部分に大きくなりすぎないように塗料を1滴ずつ落とし~~~・・・
壁・ディスプレイが完成!!
壁と床、小物類を合わせて、スタジオも完成です~!
コメント