はじめまして、バルクと申します。
twitterでは製作途中の画像を2度ほどアップしていました、インティクリエイツ様のゲーム作品【蒼き雷霆ガンヴォルト】の主人公、ガンヴォルト(通称:GV)の自作フィギュアです。
遅々として進めていたのですが、約11ヶ月ちょっとめにして、ようやく処女作が完成に至りました。
色々と撮影してみましたので、お恥ずかしながら、お目汚し失礼いたします。(一応ですが、出展・販売予定等はない趣味制作物です)
ちなみに別記事にてこちらも準備しました。
▼蒼き雷霆ガンヴォルトについて語ってみた(ネタバレ含)
https://note.com/bulkism/n/n1f9c68e448d2
▼自作フィギュアのネット公開について
https://note.com/bulkism/n/n79a88486dd00
キャラクター・構図等々についてはご存知の方がご覧いただいていると思うので、説明するまでもないと思います。製作として、技術的にまだクリアできなかったところや形状がよくわからなかったところに独自解釈を入れ、GVの代名詞、雷撃表現を加算してみました。
基本的に高所からの落下中に振り返りで後ろの敵をロック」っていう構図なので、正面からはそれほど見ごたえない感じです。
■側面:右側
足の角度とか、もっとメリハリをつけた方がよかったかも。
でも、ゲーム始めてわかりましたが、落下中は着地を意識するのでこんな雰囲気だったかと・・・と言う言い訳をしておきます。
■背面
決めポーズは振り返りが多いGV。中々イメージ通りには行かないものですが、個人的にはお気に入りのアングルです。(かろうじてですが、ちゃんと後ろは見えています。)
キャラクターデザイン自体が最高にクールってのもありますが、GVの背中って、なにかこう、本人の意志の強さとか、歩んでいく道への覚悟とか、そういうモノを感じるのです。
■側面:左側
雷撃が一番派手に見えるアングル。
ちょっとヤリスギ感もありますが、雷撃燐の初動をイメージ。右後方へグッと振り返る流れで、雷撃の流れも手の上から背中へ流れるようにしてみました。
全体としてはこんな感じです。
続きまして、個別部分をいくつかチョイス。
●銃単体
かなり初期のころに造ったので、アチコチにゆがみがあります。
このパーツは単体で造っているので、一応手からの着脱は可能です。
トリガーガードがとにかくデカいですが、技術力不足です。悔しい。
どこかで0から作り直したいなぁ。
しっかしこの世界の銃って、軒並みデカいですね。
この銃は打ち出すのがダートだからいいですけど、片手撃ちの火薬式実弾銃だとしたら、反動で腕の骨がグチャグチャになりそうなサイズ感です。
●靴裏(アウトソール)
靴裏(アウトソール)はいわゆるエンジニアブーツのような形状。
十字パーツは造形時の最小パーツ(約3mm)。
複製時にはうまくレジンが入ってくれなかったので、単体パーツを作成して接着しています。(複製理由については後述します)
このブーツ、足首の蛍光部分はふくらはぎ部分と足の部分よりもへこんだところにあり、曲げることで見えたり見えなくなったりする部分だと思うのですが、足と足首部分のでこぼこは逆でしたね。
●三つ編みロングおさげ・髪留め
GVの特徴の一つ。
デフォルメ表現されてるところですが、実際に三つ編みにしてみました。
髪留めは裏部分が大きくなりましたが、これでもサイズは幅3~4mm。
これ以上小さくすると、今のワタシの技術ではパーツが折れる、または削り中に飛んでいく可能性(実際に何度か飛んだw)があり、断念。
動きがあって好きな部分です。
インティさんって、こういう金髪で髪の長いキャラクーお好きですよね。
おさげの付け根、「鎖環」では明確なんですが、初作・爪・DVDでは付け所が難しい位置にあります。
●顔アップ m(_ _)m
ここは画像を上げるかどうか、一番悩みました。
ええ、ええ、わかっています。
造形時に思いましたが、人の顔の形って本当に難しいです。
「作ってみた」系の動画等々で学ばせていただきましたが、左右対称に作るのは初心者にとっては至難の業です。少しバランスが悪くなるだけで、一気に「誰?」ってなります。なので、今作は本当にギリギリといったところ。
前髪と撮影角度のおかげで多少ごまかせてますが、正面からは流石に怖くて画像を載せれませんでした。アイペイントについても・・・これ、滅茶苦茶難しい(と言うか細かい)ですよ。
ただまぁ、邪心像になるのだけは防げたかと・・・
ちなみに唇部分はあえて塗っていません。
実際に塗ってみたのですが、造型時のメリハリが甘く、着色するとどうにも微妙な感じになったので、止めました。
左右のバランスの均等化、特徴にメリハリをつけるなどなど、今後の課題は山積です。
気持ち輪郭がふっくらしてますので、技術力が上がったらもう少しシャープにしたり、ゲーム版・アニメ版などで作りわけしてみたいですね。
●雷撃表現
最後の最後にプラ板とクリア系塗料で制作。
こういう表現って、参考動画で氷とか炎はよくあるんですが、雷ってのは中々ないもので、炎表現を応用してみました。
形状はわりと簡単に作れたのですが、着色は難航。
何度もダミーサンプルを作ってグラデーション塗装の実験をしてみた結果、エネルギー量が多い部分から少ない部分にかけて「ホワイト」→「明るいブルー」→「濃いブルー」となり、透明度が上がるようにすることで落ち着きました。
ちなみにこの雷撃部分、最初は作る予定はなかったのですが、本体自体が自立できないことを、かなり後半になって気がつくと言う、いかにも素人がやりそうなミスがあったため、台座代わりとして制作することに・・・。
ただ、それではあまりにもワザとらしいし不自然なので、手に雷撃鱗の初動をイメージした雷撃パーツを持たせてみたところ、締まりました。
このパーツはプラ板同士を接着させてるだけなので、強度がなく、扱いを間違えるとパキパキと折れてしまいます。
実際に撮影時にいくつか折れたのですが、どこが折れたかわからなかったです。。。
ここも寄ると結構粗い部分なのですが、撮影時、スポットライト照明を手の雷撃部分に集中すると、けっこう迫力が出ました。個人的に凄く気に入ってます。
●腹筋・ボディのアップ
コスチューム。
ジャケットの中央の縫い目と本編画像の中で描かれている腰から背中にかけての縫い目については技術的に割愛したのですが、それ以外の割と細かいところの段差は再現するようにしました。
近くによると造形・着色の粗さが目立ちます。このあたりは着色技術が未熟なのもあるのですが、造形の段階もしくは複製レジンでの削り工程でしっかりと色分け部分のスジや段差の掘り込みを意識して造りこむことで、大きく改善できそうなところです。
ちなみに腹筋部分もGVの特徴(萌えポイント)の一つですよね。
諸般の事情で米国版はそうではないようですが、お国柄上仕方ないです。
腹筋・・・。造形時にはもう少しメリハリがあったのですが、着色段階で体脂肪率が上がり、ヘソ穴が消えました。
なぜにわざわざ弱点を晒すのか?素晴らしいデザインセンスだと思います。
●最後に、背景黒+光源設定
同じようなカットですが、上で書いたスポット照明を手の雷撃部分に当てての撮影です。撮影技術ももっと勉強したいですねー。
画像は以上になります。
ユーチューブで人気のコロッケ砕砕さんやプロ造型師の大山竜先生。
他にも他にも表現が物凄く繊細だったり力強かったりする造型ユーチューバーの方々の動画を見ていると、感嘆の一言です。
また、拙いながらに制作の参考にさせていただきました。誠に有難うございます。
そして、造型以外の知識(複製や塗装・雷撃部分の制作など)を与えてくださった、塗装系・複製系・エフェクト制作系・模型系ユーチューバーの皆様、ありがとうございました。
ワタシもこんな風に作れる日が来るのかなぁ・・・と真剣に思わされます。本当に、凄い方々です。尊敬いたします。
こういう造型、ディーラーとしてフェスに参加されている方々の記事なども読みましたが、おおよそ4ヶ月くらいで仕上げられているようです。
これもまた凄い話。尊敬いたします。
ちなみにこの造型ですが、完成品の素材はレジンキャストです。
つまり、原型(グレイスカルピー)があって、複製用の型(シリコン)があって、この完成版(レジンキャスト)があるワケです。
これも時間がかかった要因の一つなのですが、なぜ素人がそんな手間をかけたのかと申しますと、複製技術の勉強・・・もあるのですが、ぶっちゃけ破損対策でした。
造型時に思い知らされたのですが、スカルピーはですね・・・
焼成した後に地面に落とすとですね・・・
割れるんです。(当たり前ですが)
あと、細いパーツなどは削りの工程で力の入れ方を間違えるとですね・・・
折れるんです。(これも当たり前ですが)
ワタシは諸事情(ゲームのやりすぎとかではない)により、親指以外の指間接がかなり腱鞘炎気味のおじいちゃんなので、少し油断すると持ってるものを落としたり、不意に力の入れ方を間違ってグイッとやっちゃうクセがあるんです。
実際、スカルピーでの造型時には何度か落としてパーツがグニャっとなったり、焼成後のパーツを磨いているときやスジを入れてるときに落としまくり、何度も破損させていたので、レジンキャスト製にして強度を上げたのです。
案の定ですが着色中にパーツを何度か落とし、レジンキャスト製にもかかわらず、エリと後ろ髪の毛の先端を見事に破損させました。(スカルピーで散々割ったおかげで修復技術が進化。塗装後はどこが折れたか判らない状態になってます)
スカルピーの原型で着色作業中、コレをやらかしてたら破損はもっとひどい状態になっていたので、完全に心が折れてたところです。危ない危ない・・・。(制作10ヶ月目の話)
また、着色練習用のパーツを個別で複製することもできるので、一石二鳥と言うワケです。
ともあれ、ようやく処女作が完成。
クオリティとしては物凄く中途半端だなぁ・・・と思いつつも、実際にこういうモノを自分で作ってみると、感慨深いものがありますね。
いろいろ寄り道しながらですが、大きい作品を年に1体ずつくらい。
他に別枠で造りたい小・中規模ものがあるので、なるべくスカルピーに触れつづけて腕前を上げていけたらと思います。
最後までご拝読、誠に有難うございました。m(_ _)m
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