こちらの動画ですが、「ぴよぴーよ速報」さんと言うチャンネルで配信された動画です。
チャンネル名だけ見るとても可愛いですが、内容は結構強烈です。
主な配信動画は現代人を歴史的偉人が論破したり、様々な出来事について、小学生でもわかる(とはちょっと思えない内容も多いですが)ように解説されています。
で、今回は新しい試みとして「偉人同士の対決」と言う視点での動画となっておりました。
で、そのど初っ端が「孔子VS韓非」。
諸子百家など、古代中国の歴史がお好きな方にとってはヨダレの出るような内容です。
孔子と韓非はそれぞれ、国の統治方法・・・もっと身近にするならば、マネジメントの方法についての考え方を残しているのですが、その考え方がまさに真逆なんですよね。
簡単に言うと、
孔子は「人は真心を持って接すればついてきますよ」と説き、韓非は「人は法・賞・罰を明確にし、厳格に扱うことでついてくる」と説くわけです。
もちろん、二人ともそれだけを説いているワケではないのですが、本動画ではその部分を強調して本人たちの架空論争が繰り広げられています。
この方の動画はなんていうか・・・ご本人が「制作者の主観が大いに入っている」と言うだけあって、結構極端で強烈な物言いをされていますが、その分だけ納得感も強いです。
現在、リーダーポジションにある方もそうですが、そうでない方にとっても自分のリーダーを理解する・将来的にリーダーになるための予備知識として蓄えておくと面白いと思うので、紹介させていただきました。
動画を見ての個人的なオハナシ
目次
結局どちらが正しいのか?
これ、結論としてはどちらも正しくてどちらも間違っているんですよね。
ただ、現実的には韓非の考え方は現代でも通用しますが、孔子の考え方は韓非の考え方を含めないと、実現しないと思っています。
マネジメントや統治の方法はリーダーの性格や組織成り立ちの経緯によって大きく違う
人をまとめるリーダーって、それぞれやり方が違うのですが、基本的にこの二人の考え方が両極端にあることは間違いはないのですよ。
でも、そのさじ加減はリーダーによって大きく違います。
傾向としてですが、独裁的なリーダーやカリスマ的なリーダーを頂点とする組織では、基本的に韓非の考え方が強くなります。厳しい規約がないまでも、「独裁リーダー = 定められていない絶対的規約」として機能します。
その規約についても、一部の上層階級の人間たちだけで決めてしまう傾向が強いです。
逆に、リーダーにそれほどカリスマ性もなく、独裁意識もなく、スタッフの話をよく聞く人間である場合、孔子の考え方が強くなります。
ただ、組織が大きくなるにつれてルールは必要になるので、状況い応じてルール作りをしていきます。
ちなみにですが、この両方の組織がそうなっていった経緯なども見てみると面白いんです。
前者の場合、その前のリーダーが後者タイプで組織が上手く回らなかったり、そもそもバラバラの集団を強引に一つにまとめた結果、韓非傾向が強くなった。
後者の場合、同じ理念を持った仲間同士が集まって組織を作っていたり、前のリーダーが前者のタイプで上手く回らなくなった結果、孔子傾向が強くなった。
って言う、全く逆の経緯を辿ったりしているんですよね。
つまり、バランスが重要ってコトですよ。
どっちかが正しいってワケじゃなく、色んな要素を含めて総合的に考え、判断する必要があるワケですね。
実は、リーダーじゃない側の気質によっても大きく変わります
つまり、会社でいうと従業員側の気質によっても大きく違うってことです。
ワタシは勤め人時代も10年ほどあるので、雇う側と雇われる側の両方の気持ちがわかるのですが、働いている人の中には「会社の中でもっと活躍したい!もっと会社を大きくしたい!」と考えている人もいれば「お給料もらえて定時に帰れれば何でもいいよ」って人もいます。
なので、前者の従業員は孔子タイプのリーダーの下だと力を発揮しますが、後者の従業員は指示を出して、責任も取ってほしいので孔子タイプのリーダーを嫌がります。
意見とか言いたくないし、お給料くれればそれでよいです。
逆に、前者の従業員はもっと自分の考えを会社の中で出していきたいと考えている場合が多いので、韓非タイプのリーダーだと力を発揮でいないばかりか、韓非マネジメント絶対!のリーダーの下だと生きていけません。
でも、後者の従業員は上が明確にルールを作って指示してくれるし、責任の所在も明確になっているから言われたことだけやってれば文句言われないので、好んで働きます。
ちなみに、リーダーによっては様々なマネジメント手法や研修、雇用契約の見直し等を通して、そのスタッフの方向性を自分が目指す方向性に修正しようとします。
なので、現在会社勤めをされておられ、リーダーに不満を持っておられる方、リーダーの言うことやることに腹が立っている方は、自分のリーダーがどっちのタイプか見極めると、不満の原因が少し見えるのではないかなぁ~と思います。
当てはまらないリーダーもいるよ
ただ・・・中にはこういう知識や考えもなく、無くそのポジションに就かされている可愛そうな中間管理職や雇われ経営者の方も結構おられます。
こういう方は上にも下にもビクビクしたり、上には弱気、下には強気だったり、指示が場当たり的だったりするので、そもそもリーダーに不適格ですし、働いている側はイヤな気持ちになることが多いです。
なので、そういうリーダーの下で働いているなら・・・大きく分けて方法は7つ。
- リーダーが転属になるまで耐え忍ぶ
- 転属願を出す
- 評価制度によりますが、部下が上司を評価する精度がある会社はその時にきちんと評価する
- このリーダーより上役の頼れるリーダーと相談する(飲み会とか最適)
- リーダーに直談判で自分の気持ち伝える(部内で仲間がいるなら仲間と共に)
- リーダーと飲みに行って本音聴く
- どうしても我慢できない場合は退職を考える
などの方法がオススメです。
※社内いじめやパワハラなどは論外です。
退職もしくは人事部・労働基準監督署・労働組合・可能であれば上司の上司へ相談しましょう。
悪意のある方法として、「パワハラ案件作って退職に追い込む」や「部内で結託して逆に上司いじめをする」などの方法はご法度です。自分も同じ穴のムジナになりますし、法律に触れる場合もあります。何より、その上司がこの世からダイブする可能性もありますからね。
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