蒼き雷霆ガンヴォルトについて語ってみた(ネタバレ含)

Hobbies

自作フィギュア公開の手前にこちらを公開。
熱量が高いうち書いておこうかと思い、まとめました。(長文失礼)

本作との出会いはゲーム公式サイトではありますが・・・、最初の入り口はOVAでした。

キャラクターデザインや世界観などなど、結構なストライクゾーンでしたよ。
当時はまだゲームをやりこむ時間はなかったのですが、せっかくなので限定版のストライカーパックを購入。
この時点ではスイッチ自体を未購入&ゲームをやりこむ時間がとれなかったので、DVDだけ視聴したのです。

で、「ああ、この作品は決定的に好きな要素の多い作品だわ」と確信したワケです。

そして経緯は下のように・・・。
DVDアニメ → 自作フィギュア制作・完成 → 初作プレイ(先日クリア)

と言うことで、本作「蒼き雷霆ガンヴォルト」の真エンディングをクリアしたのはフィギュア完成~完成フィギュア公開の間の出来事となりました。(制作開始後、「これできたらゲームする」と決めてました)

我ながら変な順番です。
「なぜフィギュア制作の前にゲームプレイしなかったの?」と聞かれてしまうと困るのですが、それはまぁ、ちょうどそういうタイミングだったとしか説明ができません。。。

さて、古い作品ではありますし、この記事を読んでいただけるとすれば、すでにクリアされ、イクス2発売を待っておられる諸先輩方だと思われますのでネタバレもクソもないと思いますが、一応ここからは本編に含まれる内容なので、「ネタバレ注意」と書いておきます。

■ぜひともコミカライズを!
DVDは、本編ストーリの冒頭部分だけと、GVにとっての物語の始まり(研究所からアシモフに救い出してもらい、フェザーに入る回想)の内容だけだったので、本編ストーリーをクリアして作品に対する理解を少し深めた結果・・・より本作が好きになりましたよ。

また、ゼロやゼクス(ロックマンシリーズ)がコミカライズされ、本作シリーズがなぜ本格的にコミカライズされないのかは、なんとなく理解できましたw

連載されるとしたら、小学館系列だと思うのですが、ところどころ内容・・・というかテーマや敵陣営の思想・趣味趣向がアレですね。

でも、その要素を削ったら全然大丈夫だと思いますし、ゲーム難易度、ストーリーを考えると、ある程度の年齢に達した厨二感の強いラノベが好きな腐・オタが好みそうな(自身もそうですが)作品なので、そっちの方面向けにコミカライズするのは全然アリだと思います。

インティ様、予算的なものに余裕があれば、もしくは部ランディング戦略上問題がないのであれば、ぜひ本格的なコミカライズをお願いします。

個人的には小学館系なら「おぎのしん先生」で、ラノベコミカライズ係なら「今井神先生」がよいかと存じます。
(なんとなくですが、DVDの過去回想シーンを見て、今井神先生のニードレスを思い出しました)

■アクションゲームとしての感想
さて、ゲームとしての本作は2014年に発売された作品ということでそれほど新しい作品ではないのですが、ワタシ自身が2Dシューティングアクションは十数年ぶりだったので、「時代はここまで進んだのですね」と言う感じでした。

ちなみにですが、1作目クリアして作品に対する理解度が高まったことで、より一層、惹き込まれ中です。

ゲーム性としては・・・レビューなどでしこたま書かれている感があるので、サクッと書きます。

個人的な感じでは難易度は高め。
内容としては少し大人向け(腐・厨二向け?)の要素が多く、SSランクを獲るのは結構なアクションゲーム上級者だと思われます。
(スコアメイクの方向性によるようですが、まだ自分ではSランクがMAXなので、シリーズを一巡した後に痛いほど思い知ろうと思います。)

スピード感や敵を軽快に撃破していく爽快感重視のようなので、ステージギミックは割合シンプルに作ってあるのかな?
ゲームオーバーの概念がなく、少し操作慣れすれば通常クリアは簡単にできるようになります。

ステージ攻略中に仲間や敵との会話が発生し、ストーリー進行やキャラ同士の関係性が見えるのも、近年のアクションゲームでは取り入れられている要素だと思うのですが、それはこの作品あたりからなのでしょうか?

ライトノベルアクションって、こういうことも含むんですね。

アシモフ撃破は置いておくとして、紫電の第二形態のラスト、真エンディングへの最終戦で「鳴動の虚空、彼方より招来るもの」発動後、攻撃を食らってアウト・・・と思いきや、モルフォの「SONG OF DIVA」で復活。直後に撃破するという、ストーリーとしては素敵なテンプレフローでクリア。
正直、かなり感動いたしました。

さて、アクションゲームとしての感想はこんなものにして、本題いきます。

■“弩”ストライクのキャラデザ・キャラクター性・世界観
まずキャラビジュアル・デザインです。主人公・仲間・敵含め、、“弩”ストライクでした。
元々、コミックボンボン時代のロックマンX(岩本先生)やロックマン(有賀先生版)は大好きだったので、系譜的にハマってもおかしくないのですが、GVについては輪をかけてツボです。

抜群にカッコいいじゃないですか。
そして、この派手な格好で行っていることが人権保護目的のテロ行為。で、昼は学校に通ってるワケですよ。なにこの設定、じつにすばらしいです。
・・・何度でも言う。すばらしい。

それに、彼の性格やモノの考え方。
自分の信じた道は貫く芯の強さと他者に対する優しさと、若干不器用な気遣い。
ここまでだとある意味主人公としてはテンプレですが、これで年齢が14歳って・・・。

年相応に世間を知らない未熟さと純粋さが加わるワケです。
(こういう設定だとおおむね15歳オーバーが多い印象です。1歳しか違わないけど、この年代の1年って、全然別の人間ですからね)

それに、フェザーに入ったキッカケも復讐ではなく「このままじゃ人を憎むことしかできなくなってしまう」って・・・。なんていい子。

文字通り、自ら引き金を引いてしまったために、物凄く重い運命と未来を背負っての長い戦いになると思うのですが、彼がどんな経験をして、どう成長していくかが楽しみで仕方ないです。

■現実世界の問題となんとなくリンク?
作品のテーマとしても、現実世界で起きている「見えない出来事」や「起こりえる現実」に、なんとなくフォーカスを当ててるっぽいところも好きです。

これ、近未来系ラノベだと、もう少し現実よりもフィクション寄りに作られているものが多いと思うのですが、本作はどちらかと言うと、現実より要素が強いように思います。

制作陣がどこまで確信的に盛り込んでるのか、ただ魅力的なラノベ設定として盛り込んでいるだけなのか、とても気になります。

そもそも常人+異能力者系の作品が好みってのあるんですが、そこに輪をかけてディストピアな世界観が加わる。ここもツボです。

ただまぁ、「愛国・保守思想」については、かなり補足がいるかなぁ~と思いました。
彼らの思想は極端すぎます。イオタはともかくとして、紫電のソレは方法論も結論もおかしいです。
が、基本的な考え方は間違っていないと思いますよ。

“国”をなくした“国民”、“国”を他国に制圧された“民族”がどんな末路をたどるか・・・。
歴史や、今の現実世界を見てると恐怖しかないです。

■主人公以外のキャラも魅力的
登場する他のキャラクターも、たいへんよきです。
制作陣を統合した趣味を平均化したようなジーノさん。
少し天然なモニカさん。
そして、喋り方が独特で、思想がアッチに飛んでいってしまったアシモフ氏。

敵陣営に目を移すと、変人・変態・狂人・多性別・天才ネトゲーマーに加え、愛国極右思想に選民思想など、思想と趣味趣向でキャラ立ちが過ぎてますよ。

なにこの間違った多様性に富んだ会社。じつにすばらしいです。

唯一まともなのは第三極のアキュラ君だけじゃないですか。
そして彼は次作(爪)の主人公の一人で、スピンオフ作品の主人公。来年には新作発売。

GVとは完全に立場が異なるので平行線になっていくポジション。彼についてもこれからハマッていくことでしょうねぇ。

それにしても、カラーギャングがどこであんな趣味趣向を覚えるのやら・・・。やっぱり研究所時代にそういうシーンに出くわして目覚めてしまったのでしょうか?

ロメオ様に至っては・・・まぁ良い(?)趣味だとは思います。
どこかしらの情報で制作人の趣味でもあると見聞きしましたが、趣味部屋においてある器具を見る限り、比較的ライトなのがお好みなのですね。

■リアルの近未来もしくは別次元軸上の世界観
「皇神グループが平安時代からある」と言う設定がある以上、舞台はこの世界の未来にあたる日本。もしくは次元軸の異なる日本と想定。

紫電の様相を見ても、未来の袴って感じのデザインですね。

世界の状況としては、文ストやハガレンのように少数の異能者・錬金術師はいるが、社会的に受け入れられている・・・という状態ではなく、ヒロアカの超常の力が「個性」と呼ばれる前の黎明期の時代に近いワケですね。

米国ドラマの「ヒーローズ」もこの世界感に少し近いかな?

ただ、早々に管理や研究が始まり、すでに能力因子の移植技術・第七波動能力者限定の殺傷兵器の技術まで確立したって点では、まったく異なる世界観ですね。

まだ第一世代なので、他国の治安は国家が崩壊するレベルまで行ってないのでしょうが、崩壊を予測できるレベルには来ていると思うので、そりゃあ他国や他社は皇神の技術を喉から手が出るほど欲っするでしょうね。

■色んな考察ができる
この考察なのですが、書いてると止まらなくなったので今回は割愛。
でも、こんなことに興味を持っています。
キャラクターに対する考察と言うより、世界観や関係性についての考察です。

・紫電の思想はどこかで歪んだ可能性があるじゃないか?
・スメラギ上層部の目的と紫電の目的は同じだったのか?ディーバプロジェクトは誰の発案だったのか?
・紫電とアシモフはどうやって自身の最終目的を達成する気だったのか?
・パンテーラ以外にもスパイが入っていたはずなので、他国、他者への技術流出がどのくらいあったのか?(爪のさわりだけ知ったので・・・)
・他国の情勢はどうなっているのか?
・アキュラに研究資金がどこかしらから流れていたのではないか?
・もし流れているとしたら、もしかしてスメラギ上層部が流していたのではないか?
・世界中にある第七波動研究所に対して、各国はどう考えていたのか?
・フェザーのスポンサーはどこの国または組織、企業なのか?
・セブンスがどのくらい迫害され、逆にどのくらい社会的に受け入れられていたのか?

などなど考え出すと尽きないですね・・・ってか、興味がある方・・・おられます?

・・・と、このあたりまでが、「1作目」+「爪」のあらすじ等々をネット上のwikiで読んだだけで湧いた考察タイトルです。

・・・ふぅ。
とりあえず今回はここまで。魅力と興味がつきないですよ。

長文でございますが、最後まで読んでいただいた方、本当に有難うございます。

これでようやく「爪」に移れます。

バルク / Bulk

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読書(主にコミック)・アニメや映画鑑賞・ゲーム(タイトル限定) ・造形とインドア趣味多数。知的好奇心が旺盛なので、多方面の知識を広く薄く(時に深く)かじります。 インターン→転職2回→独立(フリー)→法人化を経て現在は企業経営中。 「ソニックディメンション」の元管理人でセガサミーのプチ株主。

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